おすすめシナリオ
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最弱四天王殺人事件
とても楽しいシナリオでした。また、botが本当によく出来ていて、これが使えなくなるなら確かに回らない……。 そうなる前にぜひ体験していただきたいです。 さて、PCたちの設定やTLの書き方が結構ギャグ寄りで漫画などのパロディネタが多用されており、 正直なところを言えば、最初にHOに目を通したときには作品選びを失敗したかな、と過りました。 ただ、実際に気心の知れた仲間と遊んでみると、互いを疑い合うマダミスにおける清涼剤のような効果があったかなと思います。
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オオカミと狂犬
実際にあるゲストハウス樸宿の中を、PL自身が探索して証拠品を集める!という体験がバージョンアップして再登場。とても楽しいギミックでした。 これはぜひ実際にやってみていただきたいです!
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箱庭の観測者様へ
オンラインであることにも、タイマンであることにも意味がある、とても面白い構造をしています。 ただ、マダミスか?と問われると違うと思います。 ある種のTRPGのような、というよりも、感覚的には「ウミガメのスープ」が近いかもしれません。 GMは「YES/NO/関係ない」以外の回答もくれますが。 提示された謎には用意された明確な答えが存在するが、問いに回答し、物語に決着を付けるのはPCでありPLである、という部分が好きで、それを世界観に落とし込んでいるのが素晴らしいです。
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はなむけの残香
なんといっても、物語の舞台である「墨屋」を実際に訪れることができ、「物語の開始時点」が再現された宿の中を自分たち自身で探索できるというのは他にない体験だと思います。 目標を達成できるかどうかに、結構、運が絡むかもしれません。
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玉座の闇セカンドシーズン
進行役を担当しまして、また回したい作品ではありますが、いわゆるマーダーミステリーとしてではなく、「群像劇LARP」として楽しんだ方がよいのかな、と思う作品です。 というのも、ゲームが始まる前から決まっている事柄(マダミスで言えばタイムラインや所持品)よりも、ゲームが始まって以降にどう行動するか、したか、に重きを置くシステムに映るからです。 「犯人探し」という目標をどの程度重視するかもプレイヤー次第です。 そんな性質ゆえに、キャラクターたちの様々な思惑が絡み合い、どのプレイヤーにとっても(ともすれば進行役にとっても)思いも寄らない展開に発展し得る、という、その可能性がたまらなく魅力的です。
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ミチナキミチデツナガルボクラ
大阪府高槻市を舞台にした、実際に街を巡りながら遊ぶ周遊型マダミスです(2021年9月現在。未来には、もしかしたら、別の街を舞台に再編とかされるかも?) ネタバレせずに説明する能力がないため、悲しいことに、素晴らしい物語体験ができる作品だとしか言えません。 「マダミスに求めるものはガチガチの推理やヒリヒリする駆け引きだけだ」という方でないのなら、 もし遊べる機会を得たときには、万難を排してどうにかして参加していただきたいです。 (※推理要素や駆け引き要素がないわけではありません、念のため)
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あの夏の囚人
パッケージで発売されるとのことでおめでとうございます。 ただ、プレイヤー参加者が進行役を兼任すると非常に高い確率で事故が起こると思われるので、 進行役におかれましては全員のハンドアウトを読み込んだ上で、進行に専念されることをお勧めします。 ちょっとした事故でシナリオが崩壊……とまではならなくても、プレイ感は著しく損なわれ、そうなることが本当に惜しい繊細な良作です。 この作品ならではの進行、ギミック、いずれもとても楽しく、 置かれた状況のややこしささえ飲み込めれば、推理の筋道も分かりやすいんじゃないかと思います。
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鬼哭館の殺人事件
歪んだ嗜好や、あるいは思惑、願いといったものに 共鳴したり、人生を狂わされたりした人々の群像劇です。 推理難度は高くはなく、 それぞれが自分の望みに向かってまっすぐ進んだ果てに紡がれる物語と余韻を楽しむ作品だと思います。
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一条家の人々
キャラクター設定に対してプレイヤー自身で手を入れ、その人となりを自分好みにカスタマイズできるのが、個人的に大変うれしい仕様です。 情報格差が起こりやすそうなのが多少気になりますが、それもまたキャラ演出の一助になるのかもしれません。
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豪華客船と黒い部屋
謎が絡み合っており推理重視ではあるとは思いますが、 推理ができなくても、配役同士に繋がりがちょこちょこあるためキャラ演出の余地があります。 私はその部分を特に楽しみました。 他方、推理を頑張れば頑張った分、報われる造りなのがありがたい限りです。 難しいけど、決して怖くない!はず。