まっちゃん
家族が復活しました
七瀬くらん
別にみんなみたいに生きたい理由もなくて、だからって特別死にたい理由もなかったんだよね。
あえて言うなら、大好きだった聖夜の掲示板のスレ読んで勝手に裏切られたって思ったから、なんかもういっかなぁって。
勢いで自殺サークルに参加したら死体があってさ、しかも結構惨いやつ。楽に死ねるっていうから参加したのに、あんなふうになんて絶対死にたくない!!って思ったの。
あれ?私死にたくないのかな?
ちょっとわかんなくなっちゃんだよね。
元々勢いのようなものだったし。
しかも、ガスで眠らされたり主催者探せとかマジ意味わからんって。
ちょっとカメラどこよって感じ。
最初死体見た時はこんなふうに死にたくないから、ちょっと考える時間欲しくって犯人探し頑張った。
けど、だんだんそれもどーでもよくなっちゃった。
なんでだろう?
先輩とかピルクルさんとかに、なんかあったら力になるって言われたのに、なぁ。
きっと私にはみんなみたいに頑張れるなにかがなかったんだろうなぁ。
多分お母さんもおばあちゃんも私が自殺した理由なんてわかんない。
だって私もよくわかんないだもん。
ごめんね。
親不孝と孫不幸(笑)の私で。
2008年〇月×日
シオン
時間的に早退せにゃ間に合わん……けど遠征公演でフォロワーさんも推してる……
いっちゃえ☆彡
で飛び込む。
自殺サークルの話と聞いて、『十二人の死にたい子どもたち』が浮かぶ。
後まぁ、サークルではないが、座間の殺害事件も。
ともあれ、自殺したい人間の理由なんてアレなのでその辺は覚悟完了で挑む。
とは言え、うっかり泣く可能性もあるからハンカチはもちろん準備の上で。
中二病キャラは上手くやれるかわからんのでパスだけど、後はなんでも来いや―、ってか重いのが来た方が物語を体験という意味では楽しめるかなぁ、なんて思ってたら。
うん、来たね。めっちゃ重いの。
絶対自殺したいガール。
別に他に誰か死んでても関係ないけど、でも出来るだけ目立たないようにしておいた方がいいかな。
と適当に同調はするけども、ぶっちゃけ他人の生死はあまり興味ない。死にたくない人は死ななければいいし、死にたい人は一緒に死にましょう、くらいのスタンスでいたら。
なにこれぇぇぇ……。
いやもう吉野って何者なの?
犯人正解したら全員生き返るとか冗談じゃない。
とりあえずまっちゃんが犯人ってのはないだろうから安牌ではあるけど、流石に仕事お願いした相手を生贄ってのはあまり……。
カメラなんてのが見つかり。
座間の事件(自殺志願者利用)も頭にあったので、
「私たちの自殺を見世物にしたい人がいたりしない?」
なんて。
人の死なんて、レアなもの。
私なぞ、人生とっくに折り返す程度に生きてるのにその瞬間に立ち会ったことはない。
正直、私(PL)も興味だけでいうなら見てみたい。倫理観がブレーキかけてるし、グロ苦手ってのが興味を上回ってるから、その手の動画は見ないけども。
まぁその辺で個人的に迷走しつつも。
絶対に今日死ぬ、って突っ走ってたのに……
なんか「生きたい人が多いようですね」なんて言われてもどうにか犯人指定失敗させる手見つけようと思ってたのに……。
というか主催も見つけろとかもう本当に吉野って何者……。
私はただ死にたいだけなのに……。
密談に離れてる間に誰かの記憶が公開されてて……
やだちょっとまってこれ……
それじゃ彼女って……
一言ぽつんと「ごめんね」とだけ書かれた手紙。
わかんない、けどきっとお互い様。
死んだらまたずっと一緒に居られる……
って思ってたのに。
サクラの馬鹿―――――――――――っ・゚・(ノД`;)・゚・
そんなん言われたら死ねないよぉぉぉぉぉっ!!!
サクラと一緒に居たかったのにぃぃぃぃぃぃ……。
PLとしてはもちろん出来ないけど、PCとしては抱きしめたかったし、泣きつきたかった。
残酷な願い。
くっそサクラってPLの嗜好と一緒かよバカバカバカバカバカ――――――っ!
なんて思いつつ、解答用紙に
「サクラのバカー
生きる。」
と書きました。
結局、全員生きる事を選んで、トゥルーエンド。
正直なところ、ミサキPCがどういう人生を歩むかPLにも想像つかない。
いやもう重たすぎるってば。
実は余命いくばくもなかった友達も死にたがってたとは言え、トリガー引いたの自分なんだもん。
自分を許すことは出来ないだろなぁ。
けど、生きて欲しいなんて乞われたら……。
ああ、ある意味生き地獄なのかもね。
うん、ごちそうさまでした。
そんな気分。
aoi
犯人で逃げ切り。そして全員自殺せず生を選ぶ。
もちろんそれも嬉しいのですが、このキャラクターとして生きたいと思える物語に自分の選択でなっていったこと、そして犯人でありながら母が友人を殺そうとしたことを突き止め、それを告白することをきっかけにピルクルさんから相談先を紹介されたこと。本当に自分が犯人なことを忘れるくらい役の気持ちになってました。
正直、犯人役で逃げ切ったことは数え切れないくらいありますが、今までの犯人役の中で1番目的とキャラとプレイヤーの心理が一致し、そして、終わった後に他の人の勝利を奪った申し訳ない気持ちにならなかった。犯人役としてやった作品としては、過去最高の作品と間違いなく思います。
役にハマり過ぎて、友人のマコトの兄である墜落の騎士から「彼が自殺するとは思えない」って聞いた時、同性愛の話はすでに聞いてたので、密談なのに演技でもなく、「あんたみたいな普通の人にはわかんないでしょうよ!どれだけあいつが苦しんだと思ってるんですか!」って感情的になってしまった。こんな経験はマダミスで初めてでした。
でもその結果、ちょっとびっくりしたさくらがフォローで「マコトは自殺じゃない」と教えてくれ、母親が殺そうとしたこともわかり、大団円へ。
この母親のエピソードがあった故に自分の手で解決したくて、自白よりも逃げ切りを選んだのです。
主催者は完全によしのの「みんなを殺そうとしてる」の嘘にひっかかり、だとすると他の人の死のうとしてた話には絶対嘘がない、そして、マコトの兄も嘘をついてない、という自信からまっちゃん指定。嘘をついてないのは正しかったが、よしののそれが嘘は考えてなかった……
でも本当に、いろんな人の行動が解説でつながり、快感でした。シオンがよしのの動画後、「あいつが黒幕に決まってるじゃん!」ってずっと怒りながら訴えてるのを(まあまあゲームだからその辺は)って思ってたんだけど、まさかそれが騙された主催者の本音とは思わなかったw そう言ったすれ違いのひとつひとつがとても美しい物語でした!
シオン
サクラ、ごめん…ごめんね。私だけ生き延びてごめん。ひとりで死なせてごめん。サクラは病気で悩んでたのに私だけ泣いて死にたいって言ってごめん。私は自分の事ばかりでサクラの事を何にも考えられていなかった。本当に死のうと思ってたんだけど、サクラが私に生きて欲しいって言ってくれたから…サクラがいない世界だけど、もう少しだけ頑張ってみる。ずっと友達だよ。いつかまた会える日まで、待っててね。